毒物劇物取扱責任者

毒物や劇物

毒物や劇物という言葉を聞いた時、あまり普段の日常で関わることがない危険なものというイメージを持ってしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、毒物や劇物というのはそこまで縁遠い存在というわけでもないのです。

例えば工場で働いている人の場合、仕事内容によっては塗料や接着剤などといったものを使う機会もあるのではないでしょうか。
しかし実はその塗料や接着剤というのも毒物や劇物に当てはまっているのです。
普段気づかないうちにそれらを使用しているということも少なくありません。

資格の中には毒物劇物取扱責任者と呼ばれる資格が存在しています。
基本的に毒物や劇物の中には指定されているものがあり、その指定されている毒物や劇物を日常的に使用するとなった時に扱っている場所で1人はこの責任者を置かなければいけないという決まりがあります。

毒物劇物取扱責任者は、毒物や劇物が法律の基準を守って使用されているかを点検して管理するというのが主な仕事です。
また、毒物や劇物は表示や着色をする必要がありますがそちらも規定通りのものとなっているかを確認しなけれないけません。

さらに毒物や劇物が紛失していないかの確認や運搬や廃棄の技術の点検、事故が起こった時の応急措置に使用される設備の点検をして管理するなど役割は多岐にわたります。

毒物劇物取扱責任者は試験を受けることによって取得が可能です。
筆記試験を受けるのですが、試験の内容は全国同じというわけではなく各都道府県によって違いが出てきます。

また資格を取る試験は3つの種類があります。
一般と呼ばれるのに受かると、全ての毒物や劇物を扱うことができるのですが、農業用品目の場合は農業に使うものに限定され、特定品目の場合は特定のもののみ扱うことができます。

取得する種類によっても扱える毒物・劇物の種類に違いが出てきます。
何かしらの事情がなければ全ての毒物や劇物を扱える一般を受けて資格を取得するのが良いでしょう。

毒物劇物取扱責任者を取得するためには勉強が必要です。
大体試験勉強に必要な期間が1ヶ月～4ヶ月で個人差もあります。
ただ、試験そのものはさほど難しくないと言われています。

しかし、毒物劇物取扱責任者の勉強で厄介になってくるのが、覚えなければいけない知識量です。
試験の勉強自体はほとんどが暗記や記憶といったものになるので、得意不得意が大きく分かれてくるでしょう。

暗記や記憶するということが得意な人だとさくさく勉強が進みますが、それらが苦手な人の場合はちゃんと暗記したりするのに時間がかかる可能性もあります。
自分のレベルに合わせてある程度勉強期間を確保するようにしてみてください。