廃棄物処理施設技術管理者

廃棄物処理施設技術管理者

廃棄物処理施設技術管理者の資格の概要

廃棄物処理施設技術管理者とは、産業廃棄物の処理なリサイクルを行っている作業現場において、管理者として現場を指導・監督を行うための資格です。
ですから、昇進やキャリアアップに役立つ資格のひとつとも言えるでしょう。

工場のほか、建設業やサービス業などの業務の過程で発生する廃棄物のことを産業廃棄物と言います。
この廃棄物のなかには瓦礫や煤塵、汚泥など扱いに注意が必要なものも多く、廃棄を扱う施設では慎重な取り扱いが求められています。
扱いを間違えると、爆発や化学反応による人体への悪影響など深刻なトラブルが発生する可能性もあるのです。

そのため、産業廃棄物の取り扱いでは作業員全員が適切なスキル・知識を持っているだけでなく、現場全体が適切な業務を行っているかを監督する環境も重要になってきます。
その役割を担うための資格が、この廃棄物処理施設技術監督者なのです。
ですから、この資格は基本的にはすでに産業廃棄物を取り扱う施設で実務経験がある人が取得するものであり、すでに産業廃棄物に関するある程度知識を持っている人を対象にしているものとも言えます。

廃棄物処理施設技術管理者の仕事内容・活躍できる場所とは?

かなり特殊な資格でもあり、活躍の場も産業廃棄物の処理を扱う施設に限定されます。
具体的には、一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設が活躍の場となるでしょう。
すでにこうした施設で勤務している人がキャリアアップのために取得するケースも多く見られます。

仕事内容は現場の管理・監督・指導です。
作業員が適切な形で産業廃棄物の処理を行っているか、危険がないかどうかを監督し、必要に応じて指導も行います。
そして現場の衛生状態も非常に重要になってくるため、清掃がしっかりできているかなどもチェックします。
日常的に保守点検を行うほか、廃棄物の搬入の管理・計画、非常事態が起こった時の対処方法の立案なども仕事内容に含まれます。
現場の状況によっては、改善計画を練った上で会社に提案・具申する役割を担うこともあります。

廃棄物処理施設技術管理者の試験の難易度

この資格は一発試験ではなく講習を受け、それを修了したうえで試験を受講して合格すれば取得できる形をとっています。
ですから試験の難易度よりも、講習をしっかり受けることが重要になってきます。
この講習では非常に幅広い範囲の講義を長い時間をかけて受講する必要があるため、大変な面もあります。

試験そのものの合格率は80%程度で、講習の内容をしっかり理解していればそれほど難易度の高いものではありません。
マークシート方式で、40問の出題に解答する形をとっています。
基本的には仕事の合間に講習を受講しながら取得を目指すことになるため、講習でしっかり学ぶことが試験に合格するうえでの最大のポイントとなるでしょう。