ボイラー技士

ボイラー

ボイラー技士

国家資格であるボイラー技士は資格を持っていないと業務ができないため、需要のある資格です。
ボイラーは工場やビルなどの空調や温水の供給に欠かせない設備で、間違った使い方をしてしまうと大事故につながりかねません。
そのため、規模が大きくなるほど慎重な取り扱いが必要となります。そのため、小規模なものを除いてボイラーの取り扱いにはボイラー技士の資格が必要です。
今回はボイラー技士について解説します。

ボイラー技士の資格の内容

ボイラーを使う場所では、ボイラーの規模に応じた階級の資格を持つボイラー技士を選任しなければいけません。
そのため、ボイラー技士は国家資格となっていて、必要な知識と技術を身につける必要があります。
階級によって違いはありますが、基本的な役目に代わりはありません。ボイラーを正常に稼働し、建物内の空気や温水の調整ができる状態を整えます。
この状態を保つためにはメンテナンスや点検が必要です。ボイラー技士はボイラー全般が正常に稼働するための技能が求められます。

ボイラー技士は二級から特級の3種類です。二級ボイラー技士の場合、伝熱面積が25平方メートル未満のボイラーを取り扱えます。
一級ボイラー技士は25平方メートル以上、500平方メートル未満、特急ボイラー技士は500平方メートル以上のボイラーを扱えます。

ボイラー技士の取得方法

二級ボイラー技士の場合、受験資格は不要です。合格率は55%から60%前後となっています。数ある資格試験の中では比較的高い合格率といえるでしょう。
しっかりと対策をすれば独学でも合格可能な資格です。試験は選択式で知識を問う問題が多く、計算問題は多くありません。専門知識を身につけられるように勉強していきましょう。

試験に合格し、講習に受講すると資格を取得できます。講習は3日間を通して受講しないといけません。受験しなくても受講が可能なので、日程が空いているうちに受講するといいでしょう。
なお、講習に受講するとボイラー技士の資格がなくても小規模のボイラーを取り扱えるようになります。

資格取得のメリット

ボイラー技士は二級ボイラー技士以上取得していないと就くことができない職業です。
就職先としてはビル管理会社や建築会社、ホテルなどさまざまです。特急ボイラー技士を持っているとさらに大規模な工場や建築会社へ就職できます。
常駐のボイラー技士が必要とされるので、安定的な需要があります。
ボイラー技士の平均年収はおよそ400万円で、全職種の平均が414万円なので同程度の年収です。